「自動支払機で」と言われたので、もらったプリントを持って、支払機のところへ行きました。
ある公共の施設でのことです。
以前そこへ行った時は、窓口での支払いでした。
「バーコードをかざしてください」とあって、そのすぐ上に、小さなプラスチックの透明な窓があります。
プリントをひっくり返して、バーコードの部分をかざしました。
セルフのガソリンスタンドで、たまにやるので、なんということはないのです。
けど、反応しない。
角度とか何かあるんだろうと思って、小窓にバーコード部分を、押し付けたりしました。
やっぱり反応しない。
近くにいたそこのスタッフが、来てくれました。
歳取ると、これが一番辛いのです。
自分では大丈夫のつもりなのに、危なっかしい年寄りに思えるのかなあ。
そうではないのです。
若い時から、状況判断、ないしは現状把握が苦手中の苦手でした。
突飛な言動で、数限りなく本人までをも、驚かせてきているのです。
いちばん幼い時の記憶は、郵便物を出しに行った時でした。
差し出し口に「オス」と書いてある意味が、わからなかった。
ポストの前で、考え込んでしまったものでした。
「その上のところに、差し込んでいただければ・・・」
なんだそんなことか。
横から見ると、「コ」の字型の突起があって、そこへプリントを差し込めばよかったのでした。
きっと、こんなこともわからない、歳はとりたくないもんだと、思うのでしょう。
それは、歳のせいもありますよ。
でも、これだったら、「かざす」ではなくて、「差し込む」ではないだろうか。
あのプラスチックの小窓は、なんだったのだろう。
客観的に見れば、そういうとこ全部ひっくるめたものが、歳取った証拠なのかもしれません。
そうか、だから案内役のスタッフが、そこに常駐していたのかな。
まっ、それはともかく、歳のせいと思われてはくやしい。
気をつけよう。