ハッカで、蜜蜂逃げ、防げるの?
「こないだのミツの会、大事な話があるで来い、というもんで行ってきた」
ミツの会とは、偶数月の蜂の日、つまり8の日に、下條村で開かれる日本蜜蜂の同好会です。
「原因がわかったらしい。寄生虫だそうだ」
蜂群崩壊症候群なるむつかしい言葉もあるらしいのですが、蜜蜂が群れごと、ある日突然いなくなってしまう現象の原因がわかったそうです。
わが家もこう言うところは付き合いが良くて、何群も逃げられています。
「なんだ、スムシなの?ほんとうにそうなのかな」
これまで、農薬説とか、電磁波説とか、近親婚説とか、いろいろ聞いて来ました。
「いや巣虫とは違うみたいだ。それで、なんと言ったかな、要するにハッカだわ。薄荷を紅茶かなんかで使うバッグに入れて、巣箱に吊るしておくといいらしい。」
ミントのことのようです。
その人は、山野を自在に駆けめぐる仙人みたいな人で、その方面なら、あらゆることに精通しています。でも、ハーブとかガーデニングとかいったことについては、ほんの少しこちらのほうが得意なのです。
なにミントが効くのでしょう。雑草化したミントなら、何種類かブルーベリー園花の谷にあります。
「詳しく書いた紙をもらって来たで、今度渡すわ。もうそれで、洋蜜の所ではうまく行っとるとこもあるみたいだ」
でも、写真のように、巣箱もミントも雪の中です。プリントも、まだ先のことでいいようでした。