カギ開け動画、撮影できました
「久しぶりにアンディ君が来てくれたから、キュートのカギ開け動画、撮ろうか」
わたしキュートをケージに閉じ込めると、お父さんはアイパッドを構えようとしました。
「あっ、ダメだ。recを押す前に、カギを開けて飛び出してくる。早わざ過ぎる。」
「わかった。向こうの方にアンディと居る。撮影OKになったら、ケージにアンディをつれていくことにするから・・・。」
アンディ君が近づいて来たので、わたしは思わずそっちを向いて、ケージに飛びつきました。それから気がついて、カギを開けに行きました。
「そうだよ、えらい。よしよし、慌てなくてもいいんだよ」
「うまくいった?ね、これでいいでしょう。」
動画には、わたしキュートがアンディ君を呼ぶ悲鳴のような声の他に、そんな陰謀の声まで入ってしまいました。
「やっぱりやりなおそうかなあ」
「もう少し離れて撮ったほうが、全体の様子が入っていいんじゃない」
やり直しは成功したようでした。
「you tubeにアップするのって、どうするんだったかなあ。パスワードもわからない」
その夜、お父さんは一人でブツブツ言ってました。せっかくの動画、いつアップできることでしょうね。