キューちゃんのかほりに包まれて
「昨日の夜中に、掛け布団の口に当たるあたりから、キュートのにおいがする気がした。上下回転させて、足元のほうを上に持って来て寝た。でも、まだかすかににおってた気がしたなあ」
朝ごはんの時、お父さんが言いました。
わたしキュートは、カルシュウムのガムを、噛み噛みしていました。
「よかったわねえ。大好きなキューちゃんだから、嬉しかったでしょう」
お母さんは、のんきに答えています。
「うん、大好きというか・・・。でも、なんかオシッコ臭かったような感じだったなあ」
「あれっ、また知らないうちに入って、オシッコしたかもしれない」
直ちにお母さんは、ほんとうはわたしが入ってはいけないお部屋に、すっ飛んで行きました。
「大丈夫みたいよ。掛け布団、なにもにおわない。でも、いちどシーツ、洗濯しておこうか」
そして、朝ごはんが終わって、お父さんがいつものように、わたしを外のデッキに連れ出そうとしていると
「だめよキュート。やっぱりしてた。シーツはなんともないのに、敷き布団、すこしだけどオシッコで湿ってる。ほんとに悪い子」
なおもお母さんのお小言は続きました。
「ほんとに悪いんだから。ソラは、そんなことなかった。部屋の中を自由に歩き回らせたりしなかったんだから・・・。キュートは、お父さんがしつけるはずだったんでしょう」
わたしキュートよりも、お父さんが小さくなっているみたいでした。
でも、このお話、やっぱり下書きでやめておきましょう。まちがっても「公開して更新する」をクリックしないでくださいね。お父さん。
後悔しますよ。