「三年前に来たときと思うと、少し衰えた気がするぞ。もっと株がしっかりしてたように思う」
あじさいの草刈り、剪定ボランティアの休憩のときに、ある人が言いました。
といっても、写真でもわかるとおり、見事に咲いています。あくまで、比較の問題です。
まあ、確かに、株の勢いがなくなっていて、それはこの冬が寒かったせいばかりではないような気がします。
「一度、思い切って1/3くらいのところで、切ってやると、しっかりした株になるかもしれん」
それもあるでしょうが・・・、でもそのせいばかりではない気がします。
「前は、鶏糞をいっぱい入れてやったもんだが・・・。このところやっとらんなあ・・・」
でも、あじさいなんて、肥料をやらなくてもどんどん茂るように、経験上、思います。
などと、口を挟んだわけではないけれど、話はどんどん進んでいきます。
「かんかん照りに陽があたって、乾いているみたいでも、どんどん育つでなあ。日影過ぎるのではないか」
たぶん、それだと思います。
しばしば世間では、あじさいは、日陰の湿ったところという誤解があるように思いますが、実は、日照を好む植物です。
毎年、毎年、桧は大きくなって、日照量はますます減っていくから、あじさいの今後の運命が想像できます。
もし、桧の間伐ができれば、ずいぶんあじさいは元気になると思います。
もちろん、桧が寒さからあじさいを守っていてくれる面もあるように思いますから、間伐のサジ加減はむつかしいかもしれませんが・・・。
とはいえ、山の持ち主の意向もあるし、そうでなくても、間伐なんて、ここは植えて70年くらいの大木がほとんどらしいですから、大変な作業でしょう。
これだけのあじさい、とても貴重な財産です。なんとかできたらと思うのですが・・・。