先日、 日本みつばちの巣箱を通りかかったら、写真のように、出入り口のところに、みつばちが団子状にかたまっていました。
これがかの有名な、日本みつばちによるスズメバチ蒸し殺し作戦の現場でしょうか。
実は、このあと、30分くらいしてから見に行ったら、もうなにもありませんでした。ざっとあたりを見回しましたが、スズメバチの死骸もなくて、断定しかねるままになってしまいました、
ところが、昨日のことです。
「今日ねえ、みつばちたちが、みんなでスズメバチをやっつけたんだよ。すごかった」
夕方、我が家の奥さんが言いました。
「巣箱の周りを飛んでいたスズメバチが、一匹のみつばちを捕まえた、と思ったら、別のみつばちがスズメバチに飛びかかったの。
スズメバチが地面に落ちて、そしたらまた別のみつばちか飛びかかって、それから次々にみんながかかっていった。スズメバチの上に、日本みつばちのかたまりができた。」
「そのあと、ときどき見に行ったんだけど、1時間くらいかかったんじゃないかしら。かたまりが解けてスズメバチの死骸があったわ。」
ケータイで撮った写真を見せてもらいましたが、失礼ながらピンボケでした。それに自分は、ケータイの写真は、ここにアップできないのです。(似たもの夫婦と言うかなんと言うか・・・)
「もしかして、最初のみつばちは、おとり役のハチだったのかしら。ほかのミツバチが飛びかる隙を作る役だったかもしれない、という気がするわ。
かわいそうに、1匹傷ついたみつばちがいたからね。」
「そうそう、大変な戦いが行われているというのに、ほかのミツバチたちは、平気な顔で巣箱から出入りしてた。自分たちは蜜や花粉を運ぶ係で、兵士ではないからという感じだった。」
なお蒸し殺し作戦については
「多数でいっぺんにスズメバチの全身にかみついてうごきをふうじてから、何と、羽の筋肉を収縮することで強い熱を発し、スズメバチの致死温度(47℃くらい)に体温を引き上げ、むし殺すのである。(「日本みつばち」日本在来種みつばちの会=編、農文協)