以前、このブログに本シメジとして写真をのせたことがあります。
すると、コメントがあって、どうも厳密には本シメジではないようでした。
今回こそは本物の本シメジです。あるきのことり名人のおじいさんが採ってきたもので、
「あんじやない、わしの採ってきたきのこであたった者はおらんぞ」
いろいろ訊ねたせいでそんなふうに言われてしまいました。
すみません、おじいさん、毒きのこと疑ったわけではなかったのです。
「これはまちがいない。傘と茎の長さがおんなじくらいだから本シメジだわ」
居合わせた別の人もそういってくれました。
確かに写真を見ても、根っこのほうが太くなっているので、本物系のいわゆる大黒シメジというものなのかと思ったりします。
もちろん、とても美味でした。
それはそうと、このおじいさんは大正生まれですが、今でもこの地方で言う山師、つまり山の仕事をしています。
「ええ若い人がいてくれるでのう。今年も3000本くらいは伐るは」
シイタケの原木や薪にする木を、そんなにもたくさんこの秋に伐るのだそうです。もちろん、適正に木を伐る事こそ山の手入れなのです。
「若い人ですか。それはいいですね。いくつくらいの人ですか」
聞かずもがなのことと思いましたが、念のために聞いてみました。
「うん、60は越しとるのう」