鏡付き家具調ストーブ
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ある県の別荘で、写真のような鏡までついたストーブを見つけました。以前に「ストーブ博物館(新穂栄蔵 北海道大学図書刊行会)」という本で、同じような感じのストーブ写真を見た記憶があったので、即座に只物ではないと思いました。
家に帰ってから本を見直してみたら、雰囲気の似ているものはあっても、同じようなものは本にはありませんでした。
残念ながら薪ストーブではなくてコークスストーブだそうですが、なるべく焚口の奥行きの深いものを選んだということで、薪を焚くことも出来そうでした。ただし、これは煙突にはつないでなくて部屋のアクセサリーになっていました。
別荘の持ち主が、ずいぶん前にデンマークから、持ち帰ったとのことです。
ちょうどそのころは、デンマークでは都市全体が一括暖房に切り替わる時で、溶鉱炉脇の倉庫にはおびただしい数のストーブが置かれていて、溶かされる寸前だったそうです。
写真のストーブのほかに、もうひとつとても素晴らしいのがあったけれど、それは翌日行ってみたら博物館に引き取られた後だった、と言います。
そして、後にデンマーク在住の友人から、デンマークにも今ではほとんど残っていないから大切にするようにという手紙が来たとのことです。
溶かされる運命だったものにしてはずいぶんの値段だったようですか、確かにそれだけの値打ちはある気もします。まあ、ただでもらったとしても、普通は置き場所に困る代物でもありますが・・・。
これと違うタイプで、煙と熱がストーブの塔の中を上まで回りめぐっていくストーブもありました。組み立ててないのもあって、なんともうらやましい限りでした。
昨秋のことですが、いろんなお話も聞くことが出来て、別世界へ紛れ込んだような素晴らしい経験でした。