ショウゲンジ大発生
「ことしはキノコがいいかもしれん。近くにずいぶんいろいろ出ている。ショウゲンジがかたまって生えているところもある」
別荘の人がキノコを袋に入れて、持ってきてくれました。ショウゲンジ、アミタケ、チチタケなどです。一袋、わからないキノコがあって、二人で本を調べた結果、アマタケかもしれないということになりました。知り合いの村の人も食べられるといったそうです。
「今晩食べてみる」
恐ろしいことを言う人がいるものです。明日の朝、様子を見に行かなければならなくなりました。ただし、もしそのとき、その人が無事だったとしても、自分はそれでもまだ食べようとは思いません。キノコ大好きなわりには用心深いのです。
それはさておき、大発生のショウゲンジをさっそく見に行きました。ほんとうにおどろいたことに、40本か50本くらいも生えていました。なんだかショウゲンジにしては少したくましさがなくて、「ほんとうにショウゲンジ」と疑いながら手にとって見ると、確かに「つば」もあってショウゲンジ、でした。
写真で少し黄色いものはすべてショウゲンジです。落ち葉に隠れたかわいらしい形の良いものもたくさんありました。
マツタケの生えなくなった古い山に生えてくる、と本には書いてありますが、このショウゲンジはマツタケ的なイメージは、ほとんどありませんでした。たくさん生えすぎてやせたのでしょうか。
気がつくと、別荘の建物から、10メートルくらいのところでした。毎年その場所に少しは生えてくるけれど、これほど生えてきたのは初めてということです。
ことしは、夏の雨が少なくて不作かも、というのが長野県の状況らしいですが、このあたりは夏も少しは降りました。ブルーベリーへの水遣りも必要なかったくらいです。期待はできそうです。