キューちゃんのお友だち
「○○の奴、またすっ飛んで来た。イノシシかなんか野生の動物か、と思ってびっくりする。」
朝の散歩から帰るなり、お父さんが言いました。
○○くんは、キューちゃんのお友だちです。
同じ集落にいて、朝晩にときどき遊びに来ます。
「すごい勢いだからね、ほんとうに怖いよね。」
○○くん、キューちゃんの所に来ると、くんくんと鼻を寄せてきます。
「キュートに愛おしそうに、顔を寄せて来るもんなあ。キュートはじっとして、嫌がったりもしない」
お父さんが言いました。
○○くん、心臓が悪いらしくて、塩分のあるものは禁止だそうです。
それを聞いてからは、うちの両親、だいぶやさしい口ぶりになりました。
「少しすると、行ってしまうようになった。まあ仕方がないか」