オオスズメバチの巣を見つける
「お墓にオオスズメバチの巣があるらしい。見に行ってくる」
村道を通りがかった知り合いが言ったので、ついて行きました。
わが家の西洋ミツバチには、このところ何匹ものオオスズメバチが、入れ替わり立ち替わりに来ています。
もはや風前のともし火です。
もちろん、タモで加勢なんて、とてもとても。
遠くから見ているだけです。
但し、少し離れたところの日本ミツバチには、まだオオスズメバチの姿はありません。
でも、いずれは見つかってしまわないかと、心配で仕方がないのです。
お墓に行ってみても、最初はそれらしいものは見つかりませんでした。
でも、情報をもたらしてくれた知り合いを、ケータイで呼び出して探すと、みつかりました。
お墓ではなく、道ひとつ隔てた山の斜面でした。
少し離れたところから見ても、大きな蜂が出入りしているのが、見えました。
「土の盛り上がりが小さい。そう大きな巣ではないだろうなあ」
今晩、煙幕を焚いて獲るということでしたが、情報をもたらしてくれた知り合いは、棄権しました。
「小さい巣くらいで、刺されたらかなわん。クロスズメなら、刺されても獲るけどなあ」
自分は、クロスズメバチ、つまりヘボであっても、刺されたくはありません。
当然、棄権といきたいところですが、はじめから数には入れてもらえないのです。
明日から、西洋ミツバチに襲来するオオスズメバチが減るか、いなくなることを願って、今宵は眠ることにします。