歓迎、日本ミツバチ様
「ミツ、持ってく』
村のある人が、言いました。
日本ミツバチの巣箱を預かってくれ、ということです。
借り物とはいえ、わが家の日本ミツバチいないない歴の日々が、ここでひとまず、解消されることとなりました。
でも、大丈夫だろうか。
現在、村の中にある数少ない巣のひとつなのです。
村内に、3つくらいしかないのではなかろうか。
十年くらい前だったら、分蜂するたびに確保して、わが家だけで、8つも巣箱を誇っていました。
ところがその後、どんどんいなくなってしまって…。
もちろん、わが家だけでなく全国的にです。
今では完全に、絶滅危惧種になってしまった、と思っています。
もしも、逃げて行ってしまったら、どうしたものでしょう。
「分蜂したときは、頼むでなあ」
だいたいいつも家にいるので、そこを見込まれてしまったのでした。