トチの実一升に、灰三升
「アク抜きがうまくできんもんで、教えてもらいに来たところ」
ある家で、年上のお姉さまが、ユーチューブを見せてもらっていました。
実は、その家の高齢のお姉さまのやり方が、伝わっていないか、と訪ねてきてたようでした。
ユーチューブでなんて、便利な世の中になったものです。
でも、本物の味ではなくなるような、気がしないでもありません。
もちろん、そんなことはないでしょう。
そのアク抜きですが、この頃は薪を燃やす家だって少ないのです。
「灰ならありますよ。薪ストーブの灰だから、木を燃やした本物です。」
ついつい、でしゃばってしまいました。
家に帰ったあと、網で濾して持って行きました。
ところが、トチの実一升のアク抜きに、灰が三升、要るんだそうです。
そんなに要るなんて…。
残念、この冬の灰のほとんどは、すでに畑に撒いてしまっていました。
それに、このところ、薪ストーブを燃やすチャンスが、なかなかないのです。
そうそう、なるべく古い灰が良いと、以前聞いたことがあります。
でも、この際そのことは忘れましょう。
それと、三升派要らない、という説もあるみたいです。
画像は、わが家の栃の木。
20年近くも前に、苗を植えました。
もう一本あったけど、ブルーベリーに影を落とすので、切ってしまいました。
残されたほうが、この2、3年、少しずつ実をつけるようになりました。
でも、あく抜きは到底できそうにないのです。