ネコの命の恩人
「〇〇ちゃん、交通事故に遭ってしまったんです。」
びっくりしました。
〇〇ちゃんというのは、その女の人のおうちの飼い猫です。
「ああ、でも命はとりとめて・・・。2週間入院してました。」
なぜか、てっきりダメだったと、思ってしまったのでした。
後ろ足に骨折はないけれど、尾に骨折があるそうです。
けれども、脊髄に損傷があるのか、今も後ろ足がうまく動かせないとか。
「どこの猫だろうかと、倒れてるのを見つけてくれた家で話してたけど、わからなかったらしくて・・・。」
いくら人口577名の小さな村でも、猫のこととなると、なかなかわからないでしょう。
人が近づくと、うなり声をあげて、怒っていたそうです。
それで、手が出せないまま、1日が過ぎてしまって、役場の人に来てもらおうか、となったようです。
「そしたら、中学生の男の子が、あの声の低いお姉さんのところのだろうと、言ってくれたそうです。」
自分は今まで、声が低いなんて思ったことは、ありませんでした。
「◎◎君、命の恩人なんだねえ」
その男の子が特別なのか、それともその年代は感受性が強いというのか、視野が広いということなのか。
本当に良かった。
そうでなければ、保健所に連れていかれるところでした。
足が治ると良いのですが、今の所トイレにも不自由しているようです。
お母さんに言われて、小さい時に、愛犬キュートが嫌がって、使わなかったオムツを届けました。
ダメ元、と思っています。