日本オオカミについて話したい その4 日本オオカミとは
3 日本オオカミとは
西洋などのオオカミと違って、小型.芝犬くらいの大きさと言う。3寸の草があれば身を隠すとができるとか(遠野物語)。
3寸って、3.3×3=約10センチ。そんな低さのところに、隠れられるものだろうか。まさかねえ。いや、だからこそ日本オオカミに惹かれてしまうのか。
性質もおとなしく、人を襲うこともめったになかったらしい。日本では農作物を荒らすシカやイノシシなどを退治してくれる農業の神様、犬神様として、崇められてきた。西洋ではもっと体が大きく凶暴。羊や牛などの家畜を襲う牧畜の敵として嫌われてきた。
農業中心の世界では味方で、牧畜中心の世界では敵、と言うことか。
繰り返しになるが、日本では神様として敬われ親しまれてきたオオカミが、西洋では赤ずきんちゃんの話のように、悪者にされている。
そう言えば、龍も日本では龍神様と尊敬され大切にされている。でも、西洋のドラゴンは悪者系。もちろん例外もある。ネバーエンディングストーリーなど.
日本では「自然」は、敬い共に仲良く暮らす仲間のような存在だった。西洋では、征服すべき敵だったとか。
わずか100年前でさえ、日本人のほとんとは、山の中、森の中で暮らしていた。アスファルトジャングルで暮らすDNAを、持っている人は少ないだろう。たいていの日本人は、自然の中で暮らすDNAを、たくさん持っているに違いない.
自然の中で暮らすほうが、楽しいし合っているかしれないのに。