みつばちに刺された
「あぶないよ。そんなに近づくと刺される」
サビタのブルーベリー畑で、剪定をしていたお父さんが叫びました。
ふたりの様子は、デッキにいる僕、コーギー犬ソラからも、よく見えます。
極寒の地、売木でも 、まるで4月か5月のように、暖かい日差しのふりそそいだ、つい先日のことでした。
「うん、わかってる・・・」
お母さんは、そう返事しましたが、なお巣箱の前にかがみこもうとしています。
「あっ、刺された。」
言わないことではありません。お母さんは、お家に駆け込みました。
お父さんはというと、聞こえなかったのでしょうか。今度は、知らん顔で、ブルーベリーの剪定中です。
「昨日は、ちょっと痛かっただけなのに、今日はうずく。指だから、毒吸出し器も使えなかったしねえ。スズメバチのエキスをつけるだけではだめなんだ」
翌日、お母さんがいいました。
「危ないと思ったよ。あんなに覗き込まなくても良かったのに」
「巣箱じゃないわ。咲いているクリスマスローズを、よく見たかったの。やっぱりこの時期の毒は、きついのかしら。夏に刺されたときと、ぜんぜんちがうわ」
「厳しい冬を生き延びてきた、よりすぐりの蜂だからそうかもしれないね」
「針が指先にぶらさがったから、あの蜂はもうだめでしょう。、気の毒しちゃった。女王様も、残り少なくなった家来なのに、亡くしてしまって・・・」
庭先で、園芸種の赤いマンサクが咲いて、気がついてみたら、野生の黄色いマンサクも、川べりに咲いています。僕は、オオイヌノフグリの青い花と福寿草の黄色い花も見つけました。
まだ2月、ほとんど緑は見当たりませんが、もう日本みつばちさんたち、蜜を集めはじめているのかもしれません。
サビタのブルーベリー畑で、剪定をしていたお父さんが叫びました。
ふたりの様子は、デッキにいる僕、コーギー犬ソラからも、よく見えます。
極寒の地、売木でも 、まるで4月か5月のように、暖かい日差しのふりそそいだ、つい先日のことでした。
「うん、わかってる・・・」
お母さんは、そう返事しましたが、なお巣箱の前にかがみこもうとしています。
「あっ、刺された。」
言わないことではありません。お母さんは、お家に駆け込みました。
お父さんはというと、聞こえなかったのでしょうか。今度は、知らん顔で、ブルーベリーの剪定中です。
「昨日は、ちょっと痛かっただけなのに、今日はうずく。指だから、毒吸出し器も使えなかったしねえ。スズメバチのエキスをつけるだけではだめなんだ」
翌日、お母さんがいいました。
「危ないと思ったよ。あんなに覗き込まなくても良かったのに」
「巣箱じゃないわ。咲いているクリスマスローズを、よく見たかったの。やっぱりこの時期の毒は、きついのかしら。夏に刺されたときと、ぜんぜんちがうわ」
「厳しい冬を生き延びてきた、よりすぐりの蜂だからそうかもしれないね」
「針が指先にぶらさがったから、あの蜂はもうだめでしょう。、気の毒しちゃった。女王様も、残り少なくなった家来なのに、亡くしてしまって・・・」
庭先で、園芸種の赤いマンサクが咲いて、気がついてみたら、野生の黄色いマンサクも、川べりに咲いています。僕は、オオイヌノフグリの青い花と福寿草の黄色い花も見つけました。
まだ2月、ほとんど緑は見当たりませんが、もう日本みつばちさんたち、蜜を集めはじめているのかもしれません。